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メジャーリーグの歴史に名を残す名選手を紹介します。
この人抜きにはメジャーリーグを語れないという偉大なプレーヤーたち。 |
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Major League Baseball Great Players
第1回・ベーブ･ルース 〜バンビーノの呪い〜
ベーブ･ルース登場以前の野球は、タイ･カッブのプレーに代表される、機動力を重視したものだった。ルースが登場し､ホームランを量産するようになって､ベースボールは変わったのである。
ジョージ･ハーマン･ルースは､1895年2月､メリーランド州ボルティモアに生まれた。幼い頃は両親がパブで働いていたこともあって､親にまったく相手にされずに育った。そのため、ルースは､とんでもない悪童に育った。それを危惧した両親は､ルースを矯正施設へ連れて行った。そこで、ルースは野球を教わった。はじめ捕手をやっていたルースはピッチャーに転向し、才能を開花させる。
ルースは､オリオールズ（マイナーリーグのチーム）に入団した。そこで、現在知られているベーブ（赤ちゃん）というニックネームがつけられた。
1914年、レッドソックスへトレードされたルースは､投手として､15､16､18年にワールドシリーズへ出場した。15年のシーズンでは18勝を挙げて､16年にはシーズンで23勝、防御率は1.75という素晴らしい成績を残してワールドシリーズの第2戦にも登板、初回に1点を失った後は無失点を続けた。結局､ワールドシリーズでは29回2/3を連続無失点という成績だった。そのころには、打撃も開眼し､投手も兼任しながら外野手としてシーズン11本塁打を放ってホームラン王に輝いた。19年には130試合に出場し、29本塁打を放っていよいよ本塁打の量産体制に入った。
1920年､メジャーリーグ史に残る事件は起こった。当時レッドソックスのオーナーを務めていたのはハリー･フレージーという人物だった。ショービジネスをやっていた彼は､公演の資金に困った挙句､ある行動を起こした。投打に活躍し､3度のワールドチャンピオンにも貢献したルースを金銭トレードでヤンキースに放出してしまった。
総額42万5000ドルでヤンキースに放出されたルースは､ますますホームランを量産し、移籍した20年にはシーズン54本塁打、27年には当時不滅といわれた60本塁打の記録を作った。実際､この記録は61年にロジャー･マリスが61本塁打を放つまで破られなかった。本塁打王のタイトルも19年から22年､体調を崩していた22年をはさんで31年まで連続で手にした。1932年には､カブスとのワールドシリーズの第3戦、5回に空前絶後の予告本塁打を放ったという伝説もある。
一方､ルースを放出したレッドソックスは、20年以降､1度もワールドシリーズで優勝できなくなってしまった。人々の間では､「バンビーノ（ルース）の呪いだ」などと囁かれるようになった。実際､1986年のワールドシリーズで､第6戦に王手をかけたレッドソックスは延長10回､あとアウト1つで優勝という場面から一塁手､ビル･バックナーのトンネルでまさかのサヨナラ負けを喫している。
ルースは､34年のオフに日米野球で来日し､沢村栄治投手からホームランを放ってメジャーのすごさを日本に知らしめた。ヤンキースを解雇され35年にブレーブスへ移籍､その年の6月に引退した。引退後は最後まで監督の就任に野心を燃やしていたが､ついにどこからも声がかからなかった。
現在ベースボールが、ホームランによる一発逆転の可能性を秘めたスポーツであるということは、20世紀初頭の大打者ベーブ･ルースによる功績が大きい。
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| ●ベーブ･ルース |
●1895年2月6日生まれ
●1948年没
●メリーランド州出身
●188センチ､97キロ
●投・打／左・左
●投手、外野手
●レッドソックス(1914-19)―ヤンキ―ス（20-34）―ブレ―ブス(35)
《通算成績》
●2503試合
●2873安打
●2213打点
●714本塁打
●123盗塁
●打率.342
《タイトル》
●殿堂入り（1936年）
●MVP（23年）
●首位打者（26年）
●本塁打王（18-21、23､24、26-31年）
●打点王（19-21、23､26､28､年
●得点王（19-21､23､24､26-28年）
●最優秀防御率（16年）
●オールスター選出（33､34年） |
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